歯石が付着する理由

 ①歯槽膿漏などで失われた組織に代わり歯を守るため
 ②噛み合わせなどの力学的問題から歯、その他の組織を守るため
 ③内分泌系その他による唾液の性状による
 ④口腔内の環境の変化による

 特に①,②においては組織を守るための生体の防御反応である。

 ①は失われた骨の代わりに歯石で歯と歯をつなぎ止め、その動揺をおさえる。
 ②は歯に力が掛かりすぎる状態の時、歯石で隣の歯と繋ぎ合うことでその力を分散させ、歯への荷重負担を軽減させる。

 よって、むやみやたらに歯石を除去する事で、歯が動き出したり、しみ出したり、その症状をも増悪させてしまう結果となる場合もあるのです。
 その人にとっての歯石付着理由を診査診断してからの除去が望ましいのだが・・・